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出版デジタル機構(仮称)の設立

「出版デジタル機構(仮称)の設立」

「出版デジタル機構(仮称)」が去る3月9日発起人会が開催されて4月に設立することが決まったそうです。
3月12日発表の資料
この組織の目的は
■電子出版物100万点を達成し、電子出版物の普及を促進する
■電子書店、図書館を通じ、世界中の読者に電子出版物を提供する
■出版社の電子出版事業拡充に資するインフラを構築する
というものです。
この内容自体には大変共感を持ちますし、期待をしてもいます。
現状、274もの出版社が賛同を示しており(2012.03.28現在)目的どおりの活動ができれば、日本の電子書籍の夜明けが来るのかもしれません。

ポイントその1 -製作手法のオープン化-

電子書籍の作成手法を公開し、その手法を広く採用してもらうことにより、既存書籍の電子化を進めるとともに、これ以降の製作物に関してもデジタル出版がしやすくすることができる。
「電子書籍フォーマットポリシー第1次案」
をごらんいただければわかるように、結構現実的な考え方をもって進んでいるようです。
これの内容は、自炊をしている人や電子書籍リーダーを検討している人なら興味深く読める内容ですので、ご一読をお勧めします。
しかし、文中にある「出版社では自社内でDTP入稿データの保存や管理を行っているところは少なく・・・」という現実にはがっかりさせられます。昨今原作者が出版社を相手取り訴訟を起こすということも「さもありなん」というところでしょうか。
「電子書籍制作仕様書 第一次素案」
は前記の内容を規定化してものだと思われますが、読み物としてはあまり面白くありません(笑)。
ただ、このように規定化に向けて前進しているさまを見ていると「今、出版というものが変わっているところに立ち会っているんだ」という感慨を覚えずにはいられません。
(まぁ、これがデファクトスタンダードになる保証なんてありませんけど)

ポイントその2 -参加する出版社の多さ-

前述したように274社もの出版社が賛同しており、「電子出版物100万点」もかなり現実的な数字に思えてきます。
現状、販売サイトでも10万点を超えるところはないのではないでしょうか?「電子出版物100万点」が現実となることは大変喜ばしいことではあります。
ただ、キンドルと手を組むことを発表した角川グループが賛同を示していないことが気になります。我々アニメ世代にとって、あのグループがもつコンテンツは結構大きいです。あとは私の個人的な趣味としては早川書房が入っていないことも気がかりです。
(初稿において、「早川書店」と間違っておりました。訂正します)

懸念されること

いいことばかりとはいえません。下記のような懸念もあります。
■賛同していない出版社はどうなる?
前述のように全ての出版社が賛同をしていない以上、一部の人気コンテンツが外れるということは避けられません。「ソニーのベータ」や「東芝のDVD-HD」のようにならなければいいのですが。
■ユーザーへのコスト負荷の増大
既存コンテンツをデジタル化するために費用がかかります。この部分に関しては、幾分かユーザーが負担するのは仕方の無いことだと思います。ただ、増加分全てをユーザへ吹っ掛けるのはどうでしょうか。できれはすでに紙メディアを持っている人に対しては、追加費用だけでデジタルデータも手に入れられるようにしてほしいです。
■零細書店の処遇
この部分が結構問題になります。流通に関しては一気に再編が進むでしょう。(amazonの登場によりすでに再編を余儀なくされているのでは)
ただ、それにより新刊の流通スピードや出版間隔に影響が及ぶ可能性があります。また既存の雑誌などがデジタル出版のみになるということも考えられ、なおさら「書店離れ」が進む可能性があります。
これに対しては、私たちユーザーも一緒になり本気で対策を考えないと、取り返しが付かないことになるかもしれません。

重要なことは「本来の目的を見失わないこと」

角川グループがamazonと契約しkindleストアへのコンテンツ提供を行うということと、この組織の発足が良い意味で影響しあっているのであればうれしいことです。
ただ、対決姿勢をとるためだけにこの両者が存在するのであれば、その結果は全ての人にとって悲惨なものになるかもしれません。
現在、この機構では製作に関する議論は進んでおり一部内容も公開されていますが、流通および販売、そして一番重要な利用方法に関する部分が議論なされていません。その内容如何によっては現在賛同されている出版社が離れていってしまう恐れもあります。
当分は目を離さず、注意して見守りたいと思います。
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テーマ:電子書籍 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/03/29(木) 02:44:23|
  2. 電子書籍四方山
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